本日は体操競技の鞍馬(あん馬)について解説していきます!
まず「鞍馬」って何?というところからですが、
これは“取手のついた馬”のような器具(これを鞍馬と言います。)の上で、サークルと呼ばれる旋回や、「セアー」と呼ばれる片足振動技などを行っていく種目です。
ちなみに、採点規則の中にはこんな一文があります。
鞍馬の演技の特徴としては、すべての運動はわずかな停滞もすることなく振動によって実施されなければならない。力技および静止技は認められない。
…と、少しかたっ苦しい表現ですが、簡単に言えば「ずっと止まらずにスムーズにくるくる回って、いろんな技を見せてね」という競技になります。
鞍馬の難しさ
鞍馬の難しいところは、日常では絶対にやらないような動きをするという点です。
足の力はほとんど使わず、全て腕で身体を支えながら回るため、とっても難しい!
個人的には、一般の方が一番「できない」種目じゃないかなと思っています。
鞍馬にも4つの技グループがあります!
今回のルールでも、演技を構成する技のグループが4つに分かれています。
- 片足振動技・交差技(いわゆるセアー)
- 旋回・旋回倒立・転向(移動しない技)
- 旋回移動・転向移動技(移動する技)
- 終末技(演技の最後に行う技)
このグループ分けに沿って技を選んで演技を構成していきます。
正直…鞍馬って一般の方にはちょっと難しい。
体操競技を長年やっている選手でも「鞍馬は見てても何をしているのかよく分からない」っていうくらいです。
ちなみに私も、試合を見ていて「今の技、なんだったんだろう…?」と思うことはしょっちゅうあります(笑)
でも!そんな中でも鞍馬が「一番好き」という選手が多いのも事実。
だからこそ、競技をやっている人にはたまらない、職人技のような魅力がある種目なんです。
一般の方向け!鞍馬の楽しみポイント3つ
とはいえ、「見て楽しめない…」ではもったいないので、
今日は一般の方でも楽しめる鞍馬の見どころを3つご紹介します!
① 落下していないか?
鞍馬は、落下が一番多い種目です。
少しでもバランスが崩れると立て直しが難しく、結果的に落下=1.0点の原点につながります。
なのでまずは「落ちてないかな?」という視点で見てみてください。分かりやすいポイントです!
② 開脚旋回の雄大さと美しさ
鞍馬には、足を閉じて回る「閉脚旋回」と、足を大きく開いて回る「開脚旋回」があります。
難度には影響しなくなったのですが、見た目の雄大さ、きれいさは断然「開脚旋回」。
「あ、足を開いて回ってる!すごい!」と思ったら、それだけでもう楽しめてます◎
③ ぶつかってないか?旋回がスムーズか?
演技中にどこかに足をぶつけてしまうと、流れが大きく崩れます。
「バンッ」と音がした後、体勢がガタついたり、旋回がぎこちなくなったり…
そんなときでも、選手がどう立て直してくるかを見るのも、実は見どころのひとつなんです。
まとめ
ということで、鞍馬の楽しみ方をおさらいすると…
- 落下していないか?
- 開脚旋回の美しさを見てみよう
- ぶつけていないか?スムーズに回れているか?
この3つだけでも意識してもらえると、ちょっと鞍馬の見方が変わってくると思います!
ちなみに…私の得意種目は鞍馬でした!
やってると本当に楽しいんです。だからこそ、選手の皆さんには「自信を持って、きれいな旋回を!」と伝えたいなと思います。
次回は吊り輪についてお話していきます!
また読んでもらえると嬉しいです。


