教員向け研修会を終えて見えてきた課題とフルール体操教室ができること

先日、大和市の小学校教員向けに、器械体操の研修会を開催させていただきました。

私自身、フルール体操教室をオープンしてからというもの、子どもたちに体操の楽しさや、目標に向かって努力することの大切さを伝え続けています。

独立してから改めて感じたのは、「体操の先生」として、ただ技術を教えるだけでなく、専門家として常に学び続け、自身のスキルを更新し続けることの重要性でした。体操競技の審判資格を取得したのも、その一環です。

今回は、日頃指導にあたっている体操教室の子どもたちとは異なる、学校の先生方という立場の研修で、非常に貴重な経験となりました。

先生方の熱意はひしひしと伝わってきましたが、同時に、学校現場ならではの課題や、安全面での不安を強く感じることになりました。


先生方が直面する3つの深刻な課題

研修を通して見えてきた課題は、大きく分けて以下の3つです。

① 補助ができない

小学校の先生方は、30人以上の子どもたちを一人で指導することも珍しくありません。一人ひとりの上達のために補助をしてあげる時間的余裕がないのは、重々承知しています。

しかし、補助ができる先生とできない先生では、子どもたちの安心感や技の上達スピードに大きな差が生まれてしまうのは事実です。

「補助」は、単に子どもを支えるだけではありません。どこに力を入れればいいか、どのタイミングで手を離せばいいかを学ぶためには、専門的な知識が必要です。

補助のタイミングを間違えれば、子どもが怪我をするリスクもあります。

日頃から専門家による指導を受けていない先生方にとっては、補助技術を身につけることは非常に難しいことだと感じました。

② 見本が見せられない

体育の先生の中には、体操競技の経験がある方はほとんどいないでしょう。そのため、子どもたちに見本を見せられないから、上手な子どもにやってもらう、という話も耳にします。

しかし、まずは先生が自分でやってみることが大切だと私は考えています。

たとえ上手くできなくても、その技がどれだけ難しいかを、先生自身の経験を通して子どもたちに伝えることができます。

ただ、先生方も多忙な毎日を送っていらっしゃるので、ご自身の技術練習をする時間がないという悪循環に陥っているのも事実です。

③ 知識が少ない

個人的な見解になりますが、小学校の授業全体に占める体育の時間は約10%です。その中の器械体操となると、たった1〜2%に過ぎません。

そう考えると、先生方が器械体操の知識を深く追求する時間や必要性がないのかもしれません。

しかし、私たち体操の専門家からすると、最低限の知識がない状態で子どもたちに器械体操を教えることには、大きな危険が伴うと感じています。

例えば、マット運動の回転技で首を痛めたり、跳び箱でバランスを崩して転倒したり、鉄棒から落下したりするリスクは常に存在します。

子どもの怪我のリスクはもちろんのこと、一度恐怖心を感じてしまうと、運動が苦手になってしまう子どもを増やしてしまうことにもつながります。


フルール体操教室ができること:子どもたちの未来のための6つの提案

「体育」の授業を、子どもたちがより安全に、そして深く学べる場にするために、私たちフルール体操教室ができることはたくさんあると感じています。

1. フルール体操教室に通い、本物の器械体操を学ぶ

体育の授業や短時間のイベントだけでは、本格的な技術習得には限界があります。子どもたちが安全に、そして深く体操を学ぶためには、やはり専門家による継続的な指導が不可欠です。

フルール体操教室では、専門的な知識と経験を持った指導者が、一人ひとりのレベルに合わせた丁寧な指導を行います。

少人数制のクラスで、お子さんの成長をきめ細かくサポートし、基礎から応用まで着実にステップアップできる環境を整えています。

学校の授業で「もっとできるようになりたい!」と感じたお子さんや、安全な環境で運動を始めさせたいとお考えの保護者の方に、

ぜひフルール体操教室での本物の器械体操を体験していただきたいです。

体験レッスンはいつでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

2. 教員向け研修会の継続的な実施

今回の研修会は、先生方の課題を直接知る上で、非常に有意義なものでした。今後は、さらに多くの先生方に向けて、定期的な研修会を開催していきたいと考えています。

研修の内容も、単なる技術指導にとどまらず、怪我の予防方法、子どもの心理に配慮した声かけの仕方、段階的な指導法など、より実践的な内容を盛り込んでいきます。

先生方が「これなら子どもたちに教えられる」と感じられるような、現場に即した内容を重視します。

3. 小学校への出張授業・特別授業の提案

部活動の地域移行が進むように、体育の授業も外部の専門家が関わっていくべきだと強く感じました。

フルール体操教室では、学校からのご依頼があれば、積極的に出張授業や特別授業を行いたいと考えています。

マット運動や跳び箱、鉄棒など、学校の授業で取り組む種目を、子どもたちのレベルに合わせて安全に、そして楽しく指導します。

これにより、先生方の負担を軽減しつつ、子どもたちに質の高い指導を提供することが可能になります。

4. 教員向け指導マニュアルの作成と無償提供

研修会に参加できない先生方のためにも、補助の方法や指導のポイントなどをまとめた、実践的な指導マニュアルを作成し、提供することも検討しています。

動画とテキストを組み合わせることで、忙しい先生方でも空き時間に学習できるよう工夫します。

専門的な知識をわかりやすく解説したマニュアルは、先生方の心強い味方になるはずです。

5. 地域のスポーツイベントへの積極的な参画

地域のお祭りやイベントで、子どもたちが気軽に器械体操を体験できるブースを出したり、デモンストレーションを行ったりすることで、運動の楽しさを広める活動も行っていきたいです。

体を動かす楽しさを知ってもらうことが、将来的にスポーツを好きになるきっかけになると信じています。

6. 地域の子育て世代との連携強化

私たちは、子どもたちが安全に、そして「体操って楽しい!」と感じながら成長できる環境を作りたいと願っています。そのためには、保護者の方々との連携も不可欠です。

SNSやブログを通じて、体操の重要性や家庭でできる簡単な運動、怪我の予防策などを発信し、子育て世代の皆さんと一緒に子どもたちの成長を見守っていきたいです。


今回の研修会を通して、子どもたちの未来のために、私たち専門家がもっとできることがあるのではないかと、改めて考えさせられました。

フルール体操教室は、これからも地域の子どもたちがもっとスポーツや運動に興味を持ち、体を動かす楽しさを知ってもらえるよう、努力し続けていきます。

子どもたちの「できた!」という達成感を増やすこと。それが、運動を好きになる一番の近道だと信じています。

そして、その道のりを安全に、楽しく歩んでいけるよう、私たちは常に子どもたちのそばにいたいと思っています。