体操競技の「床」について解説していきます!
今日は体操競技の「床」という種目についてお話ししていきたいと思います。
床とは、12m×12mの正方形のフロアの上で演技を行う種目です。
男子・女子ともにある種目なので、体操競技に関わるすべての選手が必ず練習することになります。
小学校でよくやる「マット運動」と似ているところもあり、マット運動の発展版と思ってもらえたらイメージしやすいかと思います。
バク転や宙返りはもちろん、倒立を止めたり、あん馬のような旋回をしたり、バランスをとったりなど、さまざまな運動要素が含まれています。
2025年のルール改正について
2025年から床のルールが少し変わりました。
演技は4つのグループに分類された技の中から構成しなければならなくなりました。
以下の4つのグループです:
- 力技・バランス技・旋回系の技
- 前方宙返り系の技(1回ひねり以上を含まない)
- 後方宙返り系の技(こちらも1回ひねり以上を含まない)
- 1回ひねり以上の技
この4つのグループから合計8つの技を選んで演技を作っていきます。
組み合わせ加点にも変更が!
体操には「組み合わせ加点」というルールがあります。
以前は、B難度+D難度以上の組み合わせで0.1点の加点がもらえていました。
ですが、新ルールではグループⅡまたはグループⅢの技を含んでいないと組み合わせ加点がもらえなくなりました。
たとえば、以前よく見られた「後方2回半ひねり宙返り → 前方1回宙返り」は、どちらもグループⅣの技のため、現在は加点がつかなくなります。
最近の流行としては、後方2回半宙返り → 前方の伸身宙返りや、伸身宙返りから前方の2回宙返りが流行っています。
床の「面白さ」について、観戦のポイントを解説!
まず、床は着地が多い種目です。
吊り輪・跳馬・平行棒・鉄棒などの種目では、着地は基本的に1回だけですが、床では選手によって3回〜5回ほど着地が出てきます。
着地は止まらなかったりこけてしまったりすると減点になるため、どれだけ美しく止まれるかが大切なポイントです。
「ぴたっ」と止まった着地は本当にかっこいいので、観ている側としても見ごたえがあります。
バランス技が復活!
今回のルール改正で、バランス技を必ず演技に含めなければならないというルールが復活しました。
実はこのルール、1980年代〜1990年代にはあったものですが、約20〜30年ぶりに再登場した形です。
最近の選手たちは小・中学生以来久々にバランス技を入れている選手も多く、独特の緊張感があるのも見どころです。
新ルール「スティックボーナス」にも注目!
さらに今回のルールでは、最後の技の着地を止めると「0.1点の加点」がもらえる「スティックボーナス」という新制度もできました。
複数の技で着地が止まっていても、最後の技の着地が止まらないと加点はもらえません。
最後まで集中して演技を終えることが求められるので、フィニッシュの着地にもぜひ注目してみてください!
大学生以上は2回宙返りを最終技に
また、新ルールでは大学生以上の選手は、最後の技に2回宙返り以上の技をしなければなりません。
ジュニア(高校生以下)では、演技全体のどこかに2回宙返り系の技があればOKです。
2回宙返りは非常に脚力が必要なので、演技の最後にこれをやるのはとても大変なんです。
でもルールで決まっているので、選手たちは頑張って組み込んできます。
最近流行しているのは「後方屈伸2回宙返り」です。
途中で体を開いて着地する選手もいれば、最後まで丸まったまま回る選手もいます。
同じ技でも選手によって見せ方が違うのも、観戦の楽しさの一つですね!
まとめ
床は着地の多い種目であり、組み合わせ加点やスティックボーナス、バランス技の復活など、新ルールによりますます注目ポイントが増えています。
観戦の際は、
- 着地が止まっているか
- 最後の技に何を使っているか
- バランス技はどこで出てくるか
- 同じ技でも選手による違い
などにぜひ注目して、「床」の面白さを味わっていただければと思います!
次回は「あん馬」についてお話しする予定ですので、どうぞお楽しみに!


